【計算】肉質に対する物理・属性攻撃の優劣について | A gunner.

2017/06/05

【計算】肉質に対する物理・属性攻撃の優劣について

「モンスターごとの肉質によってどちらが優先されるべきか」を考えたことはありますか。おそらく「ナルガクルガは雷に弱い」や「ラギアクルスは火に弱い」というような知識に留まっていると思います。具体的に「弾肉質がp、属性肉質がqというモンスターに対偶した時は~の方がダメージが大きい」のような計算を行っているのはごく一部でしょう。

その曖昧な線引きをはっきりさせたいと思い、今回この記事を書くに至ったわけです。実際に存在する弾の威力値を使って計算していきます。

■基本情報

ボウガンにおける物理ダメージの計算は次のようになっているみたいです。ここではパワーリロードや猫飯の効果は考慮しないとします。スキル補正に「変則射撃」や「弾強化」などが含まれ、武器種補正はライトボウガンが1.3、ヘビィボウガンが1.5となっております。
((攻撃力×弾威力÷100×速射補正×スキル補正)×距離補正)×会心補正×ボウガン補正×肉質[%]÷100
属性ダメージについては
(攻撃力÷100×属性威力×速射補正×スキル補正+単属性強化加算部)×属性会心×肉質[%]÷100
属性会心はスキルが発動している時に考慮します。スキル補正に単属性強化・複属性強化・変則射撃などが含まれます。詳しいことは鈍器本にも書いていないようで、分かりません。括弧で囲ってある部分はその時点で小数点未満切捨ての処理が行われ、最終的なダメージについても小数点未満切捨ての処理がされます。

では、計算していきましょう。

■計算過程・結果

●スキル未発動の場合

攻撃力[x]の武器において、LV2通常弾(弾威力12)とLV1属性弾(属性値42)LV2属性弾(属性値55)で威力を計算してみます。速射補正は無く、スキル無発動・猫飯不使用とします。物理肉質を[p]属性肉質を[q]として、どちらがどの場合に有効かを考えることにします。クリティカル距離は維持できているとします。この計算ではボウガン補正は1.0とし、考慮しないことにします。
LV2通常:((x * 12 / 100 * 1.0 * 1.0) * 1.5) * 1.0 * 1.0 * p / 100 = ((x * 12 / 100) * 1.5) * p /100
LV1属性:(x * 42 / 100 * 1.0 * 1.0 + 0) * 1.0 * q / 100 = (x * 42 / 100) * q / 100
LV2属性:(x * 55 / 100 * 1.0 * 1.0 + 0) * 1.0 * q / 100 = (x * 55 / 100) * q / 100

LV2通常弾威力 > LV1属性弾威力となる時
((x * 12 / 100) * 1.5) * p / 100 > (x * 42 / 100) * q / 100
18 * p > 42 * q
p > 2.3 * q
これより、属性肉質の2.3倍以上物理肉質がある場合、物理肉質が優勢のようです。
なにもスキルを使わない場合、圧倒的に属性攻撃の方が優勢であることは明らかのようです。また、通常弾LV2は99 + 60 * (2~4生産)個、属性弾は属性にもよりますが、最大数60 + 20(火属性の場合)であるため、総合的な火力での計算をすると
LV2通常弾総合火力 > LV1火炎弾総合火力となる時
18 * p * (99 + 60 * 3) > 42 * q * (60 + 20)
4860 * p > q * 3360
p > 0.7 * q
属性肉質の0.7倍の場合、すなわち物理肉質が属性肉質よりも低い場合も長い目で見れば、全ての物理弾を利用する場合は優勢でしょうか。しかし属性弾を扱う場合の殆どはLV2属性弾やさらに火力のある属性貫通弾を利用するため、一概にどちらが強いかを決定は出来ません

●スキル武装した場合

先ほどの条件で、物理弾側には弾強化、猫弾強化、会心率[r]を導入し、期待値の考え方を用いて威力に反映させます。属性弾側には単属性+2・複属性強化で上限値[1.2倍 + 6]にします。LV2属性弾については変則射撃の効果も考えることにします。攻撃力を[x]としているため、小数点以下の処理は行わないことにします。

・ライトボウガンの場合

LV2通常:((x * 12 / 100 * 1.0 * 1.1) * 1.5) * ((1 - r) + r * 1.25) * 1.3 * p / 100
= 0.2574 * x * (1 + 0.25 * r)  * p / 100
LV1属性:(x * 42 / 100 * 1.0 * 1.2 + 6) * 1.0 * q / 100
= (0.504 * x + 6) * q / 100
LV2属性:(x * 55 / 100 * 1.0 * 1.32 + 6) * 1.0 * q / 100
= (0.726 * x + 6) * q / 100
LV2通常弾威力 > LV1属性弾威力となる時
0.2574 * x * (1 + 0.25 * r)  * p / 100 > (0.504 * x + 6) * q / 100
0.2574 * x * (1 + 0.25 * r)  * p > (0.504 * x + 6) * q
・r = 0の場合
計算結果\物理威力 100 200 300 320 340 360
物理(p)係数項 25.74 51.48 77.22 82.368 87.516 92.664
属性(q)係数項 56.4 106.8 157.2 167.28 177.36 187.44
属性係数 / 物理係数 (p / q) 2.191 2.074 2.035 2.030 2.026 2.022
これから分かることは、攻撃力が上がれば上がるほど、物理弾の優先度が上がります。
・x = 300の場合
計算結果\会心率[%] 0 10 20 30 40 50
物理(p)係数項 77.22 79.15 81.08 83.01 84.94 86.87
属性(q)係数項 157.2 157.2 157.2 157.2 157.2 157.2
属性係数 / 物理係数 (p / q) 2.035 1.986 1.938 1.893 1.850 1.809
これから分かることは、属性会心を採用しない限り、会心率が高いほど物理弾の優先度が上がります。
LV2属性でも同様に計算を試みたところ
計算結果\条件[x・r] 100/0% 100/20% 300/0% 300/20% 320/30%
物理(p)係数項 25.74 27.02 77.22 81.08 88.54
属性(q)係数項 78.6 78.6 223.8 223.8 238.3
属性係数 / 物理係数 (p / q) 3.053 2.908 2.898 2.760 2.691
実に3倍程度の差で属性弾が圧倒的に有利になります。

・ヘビィボウガンの場合

LV2通常:((x * 12 / 100 * 1.0 * 1.1) * 1.5) * ((1 - r) + r * 1.25) * 1.5 * p / 100
= 0.297 * x * (1 + 0.25 * r)  * p / 100
LV1属性:(x * 42 / 100 * 1.0 * 1.2 + 6) * 1.0 * q / 100
= (0.504 * x + 6) * q / 100
LV2属性:(x * 55 / 100 * 1.0 * 1.32 + 6) * 1.0 * q / 100
= (0.726 * x + 6) * q / 100
Excelで同様に計算したところ
計算結果\条件[x・r] 100/0% 100/20% 300/0% 300/20% 340/40%
物理(p)係数項 29.7 31.18 89.1 93.55 111.07
属性(q)係数項 78.6 78.6 223.8 223.8 252.8
属性係数 / 物理係数 (p / q) 2.646 2.52 2.511 2.392 2.276
ライトボウガンに比べて係数比が低めなことから、物理弾が有効な相手がライトボウガンより多いです。

さて、弾数による計算を行いましょう。LV1属性弾において一番たくさん持ち込めるのは電撃弾で最大生産数により40発(光蟲*10 2~4調合)一番乏しいのは火炎弾で20発固定(火薬草*20 1調合)です。また、LV2属性弾の最大は機銃砲ズィクビトリア(LV2水冷弾45発)ですが、ここでは総合の弾数を考慮して極・金狼牙弩【暉】(LV2電撃弾42発)を採用します。ライトボウガン(攻撃力300/0%)を用いたケースについて
・LV2通常弾最大数(99 + 60 * 4発)とLV1属性弾60 + 40発&LV2属性弾42発の比較
(0.2574 * 300 * p) * 339 > ((0.504 * 300 + 6) * q) * (100) + ((0.726 * 300 + 6) * q) * 42
26177.58 * p > 15120 * q + 600 * q + 9147.6 * q + 252 * q
26177.58 * p > 25119.6 * q
p > 0.959... * q
係数0.95倍はすなわち、属性肉質より低い物理肉質でも火力がでるという意味です。つまり、全弾撃つ前提では物理弾が優勢に立ちました・・・ただしPTではLV1属性弾はおろそか、内蔵弾を余らせてクリアする場合もあるため、残念ながら正確な指標とは言えません。

そこで、次は同じ弾数での比較を行ってみましょう。
・LV2属性弾42発全て+LV1属性弾n発とLV2通常弾(42 + n発)の比較(n ≦ 100)
(0.2574 * 300 * p) * (42 + n) > ((0.504 * 300 + 6) * q) * n + ((0.726 * 300 + 6) * q) * 42
(3243.24 + 77.22 * n) * p > (9399.6 + 157.2 * n) * q
p > (9399 + 157 * n) / (3243 + 77 * n) * q (小数点未満切捨て)
計算結果\弾薬数[n] 10 60 100
属性係数 / 物理係数 (p / q) 2.733 2.393 2.293
ヘビィボウガンでは物理係数項に1.3ではなく1.5倍がかかるため、さらに優勢になります。また、極・金狼牙弩【暉】を含む実際のボウガンはこの例より高い攻撃力・会心率を持つため、物理の優先度はさらに上がります。これらより言える事実は、長期戦になればなるほど属性弾の価値は落ちるということです。

また、物理弾速射・属性弾速射の比較についても弾を全て当てる前提で考えれば、いずれも単純な一次関数的威力増加であるため、係数の変化は微小と考えられます。

■結論

武器の攻撃力・会心率にもよりますが、物理肉質が属性肉質のライトボウガンならおおむね2.5倍~、ヘビィボウガンなら2.2倍~ほどあれば物理弾でも互角になりえます
また、長期戦になるほどボウガンの属性特化型構成は不利になる傾向が見えます。大連続狩猟等では物理弾特化型を採用する他、属性弾を切らしたときのために弾強化だけでも発動しておくと、発動しない場合より火力の持続が期待できます。

■最後に

ご無沙汰しております。近接武器のこともも含めて書こうと思いましたが、あまりの繁雑さに断念しました。また、ここまで話を展開するとボウガン別の最大火力のデータ。すなわち、内蔵弾や速射を考慮した上での武器性能の詳細が期待されます。非常に大変ではありますが、肉質を考慮しない計算については、今後作成する(予定の)ボウガン一覧で詳細を記述するつもりです。

ここまで計算してやっと「属性特化ガンナーは本当に強い」という経験則が説明できました。これはMHXXで威力低下という処置を受けたのも納得できます。しかし下方修正を受けた今作においてもスキル武装した際の火力はやはり馬鹿にならないようです。

■参考にしたサイト

MHXダメージシミュレーター
モンハンのボウガンのダメージ計算を、どこよりも詳しく書いた!
【モンハンダブルクロス】ダメージ計算式~ ・・・ GAMY(ゲーミー)
システム/武器倍率 - モンスターハンター大辞典 Wiki*

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